葛葉川本谷で沢講習(葛葉川水系)沢登り二連荘(その1)
日程:4月13日 日帰り 天候:晴天 参加者:17名 アプローチ手段:電車、バス、タクシー 山行形態:沢登り
今シーズン初の沢装備!
加入している山の会の沢登り入門教室のお手伝いで葛葉川本谷にやってきた。
先月終わりに沖ノ源次郎沢に行ったときにはあまりにも寒く、本谷をF5まで遡行という当初の予定を変更してF5上まで書策新道を歩き水に入らなかったので、今日が今シーズン初めての沢装備使用になる。
座学を受け先週モミソ懸垂岩での実地練習をして今回初めて沢装備を身に着ける受講生の皆さん、履きなれない沢靴や沢スパッツを互いにチェックしながら身に着けて準備完了。
ミーティングと準備運動を済ませ、17名の大所帯が3班に分かれて桜咲く葛葉の泉前から順次入渓点に向かった。
日差しが暖かく・ヒルもいない絶好のコンディションで遡行
来る途中小田急の車窓から丹沢の山々を見上げると1,000m以上のあたりは数日前に降った雪が白く残っていて、まだ気温が低いせいかヒル対策に持ってきた塩の出番はなく、日差しがあり気温の割には暖かくて水に入っても寒さを感じるほどではなかった。
初めて沢装備を身に着けて入渓した受講生の方々は、水が冷たいと大騒ぎしながら楽しそうに流れの中を歩いて行った。
この沢には沢登りを始めたばかりの人でも登れるような沢山の小滝があり、皆楽しそうにこれらの小滝を越えて遡行していった。
ロープを出して慎重に越えた滝
リーダーが張ったロープにプルージックで確保して慎重に登る受講生の皆さん。
まだあまり歩かれていないシーズン序盤の滝にはコケがついていて滑りやすいところも多い。
林道の太平橋まで来ると行程の約半分!
板立の滝を越えて約一時間ほどすると、頭上を横断する林道の橋が太平橋。ここで行程の約半分になる。
橋の手前の左側(右岸側)から径路をたどれば橋の上に出て舗装路の上で一休みすることができるが、そのまま橋の下をくぐって遡行を続けても可。
太平橋から45分ほど進んだところにある日当たり良好で開けている富士形の滝の下で昼食タイム。
富士形の滝は左から階段状にたやすく巻くことができるが、流れの右側のクラック沿いに登るのが定番コース。流れ左側のフェースに挑戦したがみな苦戦して無事に登れたのはコーチの一人だけだった。
富士形の滝から涸れ沢を登り925mあたりから三ノ塔尾根に上がることが多いが、そのまま沢を詰めて940mあたりにあるスラブを登った先にぶら下がっている靴が目印になっている沢から先行パーティーは三ノ塔尾根に向かう沢に入っていったが、私たちはボロボロの沢を避け左から高巻いて尾根に登った。(高巻いてすぐ沢の落ち口に下ろうとしたが、崩落していて無理だった)
三ノ塔尾根を下る
高巻いた尾根の傾斜がやがて緩やかになり樹林帯に入ると三ノ塔尾根に続く作業道があらわれる。今回は三ノ塔の山頂には行かないとのことなので、三ノ塔尾根に出たところから下り先行していた2パーティーと合流し牛首経由で大倉へと戻った。
久しぶりに歩く三ノ塔尾根を下っているといたるところで新しい林道が登山道を寸断するかのように横切っているのには驚いたが、芽吹きの春を感じさせる植物に目が癒された。
下山、そして明日への備え
翌日は別のメンバーとセドノ沢右俣に行くことになっていて、今夜は家に帰らず山岳スポーツセンターに宿泊予約をしておいたので、渋沢駅近くの居酒屋でみんなと一緒に反省会に参加してから再び大倉行バスに乗ってサンスポに戻る。
大倉バス停に向かう途中サンスポにチェックインして荷物を置き、身軽になって反省会し、反省会帰りにいつの前を通るたびに気になっていたラーメン店なんつッ亭本店で夕食をしてからサンスポへ戻ることにした。
いつも混んでいるというなんつッ亭、たまたま私が入ったときには3席空いていて待つことなく吸われたが、注文したラーメンを待っている間に続々とお客がやってきてあっという間に空席待ちができていた。
こってりしたなんつッ亭スペシャルを食べ満足して大倉行のバスに乗りサンスポに向かうと、ライトアップされたサンスポのクライミングウオールが闇に浮かんで見えた。
コース(タイム)
葛葉の泉 8:23 - 8:25 葛葉川本谷入渓 - 10:40 太平橋 - 11:25 富士形の滝 12:05 - 12:30 940スラブ状の滝 13:30 三ノ塔尾根 -14:25 牛首 -15:32 山岳スポーツセンター