檜洞丸で霧氷を堪能!(西丹沢)

日程:2月23日 日帰り 天候:曇り後晴れ 参加者:13名 

アプローチ:電車、バス、タクシー(谷峨~VC タクシー料金 約5,000円) 山行形態:周回

暖冬だけど雪を期待して檜洞丸へ!

冬場は乾燥しがちな南関東でも2月になると雨が降りやすくなり、平地が雨なら1,000m以上の標高だと雪になることが多いので、私が入っている山の会では毎年2月に丹沢の雪を期待して檜洞丸山行が行われ、それに今年も参加してきた。

大雪が降った昨年は檜洞丸からの下山を犬越路パーティーと石棚山稜パーティーに分けたところ読みが的中し、山頂直下と大笄小笄でロープを出すことになって相当時間を食ったが少人数に分かれる作戦が功を奏し、犬越路パーティーがほぼ予定通りビジターセンターに到着して先に下山していた石棚山稜パーティーと合流することができた。

今年はそれほどの雪を期待できそうにないが、前夜から早朝にかけて降った雪がどのくらい積もっているのか期待を抱いて予約していたタクシーで谷峨駅から西丹沢ビジターセンター(VC)へと向かった。

春霞?の大室山を望みながら出発

タクシーの中は暑いくらいに暖房が効いていたのでVCで下車するなりアウターとダウンを脱いだが、暑いのは暖房のせいだけではなく気温そのものが高いようで、アウターを脱いだまま出発前のミーティングをしていても寒さを感じることはなかった。

そういえば、天気は晴れているのに暖かい湿った空気のせいか御殿場線の車窓から望む箱根方面は白っぽく霞んでいて、VCから大室山の方を見てもなんとなく白っぽく霞んで山頂にはガスの塊が漂っていた。

VCを出発して林道からつつじ新道へ入ったところの沢では、昨年は落ち葉の下が凍っていて足を滑らせるメンバーもいて、ゴーラ沢出合までの水平路も氷で足を滑らせないように気を遣ったが、今年は氷どころか霜が降りた形跡もなく乾いた登山道を土埃を立てて歩いた。

標高1,450mで景色が一変!

これまで見たこともないほど水量が少ないゴーラ沢出合で5分ほど休憩をとり急な階段から尾根にとりつくとここからやっと本格的な山道が始まるが、相変わらずガスに覆われていて視界が利かず途中の展望台ベンチから富士山の方を窺ってもその姿は見えなかった。

やがて鉄梯子を過ぎ、階段が続くあたりで木の枝が心なしか白く見えてきたのを枝に露がついているのかと思い手を触れてみると、うっすらと霧氷がついていた。周りの木々にうっすらと霧氷が現れた

ほぼ無風状態で寒さを感じなかったので気づかなかったが、いつの間にかずいぶん気温が下がっていたようだ。

高度を上げるにつれそれらがはっきりと霧氷だとわかるようになり、1,450mあたりになると白い木の枝が頭上を覆うように広がってきた。

霧氷に囲まれた木道を歩く

霧氷に囲まれた木道を歩く

木道の主と霧氷

木道の主と霧氷

やがて空が晴れ富士山も登場

石棚山稜分岐を過ぎて頂上が近づくと乳白色のガスに青みが増して、いつの間にか青空が覗いていた。

ガスの向こうにうっすら富士山が見えてきた

ガスの向こうにうっすら富士山が見えてきた

初めのうちは晴れ間が出たかと思うとガスがかかったりを繰り返していたが、だんだんとガスが薄くなり山頂につく頃にはすっかり空が晴れ渡っていた。

青空に白が映える

檜洞丸の山頂はあっけない、多くの山が山頂に向かって最後のひと登りがあるのに、石棚山稜分岐を過ぎてゆるやかな木道を歩いていて木の根元に祠が見えたかと思うと、そこが山頂だ。

檜洞丸山頂の祠

檜洞丸山頂には祠がある

山頂につけばそこで食事をしたり少なくとも小休止をするが、今回は違った。

檜洞丸から犬越路に至る稜線を見下ろすと霧氷で真っ白になっているが、青空を背景に日光を浴びて光る霧氷は美しいが寿命は短い。私たちは山頂をそのまま通り過ぎて犬越路に向かい階段を下り、先を急ぎ、熊笹ノ峰まで進んでから昼食を摂ることにした。

檜洞丸山頂から下る階段は高度感が抜群!

檜洞丸山頂から下る階段は高度感抜群!

枝から落ちてくる霧氷が舞う中を歩く

枝から落ちてくる霧氷が舞う中を歩く

立派に育った霧氷!

立派に育った霧氷!

大笄を下る前のひととき

大笄を下る前の長閑なひととき

昨年は大雪、一昨年は積雪はさほどでなかったが凍結箇所では何度かロープを張ったが、今年はつつじ新道から用木沢出合までの間凍結箇所は全くなく雪も氷もない山行は少し物足りなかったが、春のような陽気の中で頭上の霧氷を楽しめ、まるで良い所どりのような贅沢な気分を味わうことができた。

行程大詰め、犬越路避難小屋に向かって下る。

行程大詰め、犬越路避難小屋に向かって下る。

犬越路避難小屋から沢筋を下り、大きな鉄橋を渡ると林道は間近。

犬越路避難小屋から沢筋を下り、大きな鉄橋を渡ると林道は間近。

稜線上多少の泥濘はあったものの大笄と小笄も順調に通過し、予定より早いバスに乗り新松田へ向かった。

コース情報

VC 7:52 - 8:35 ゴーラ沢出合 8:40- 10:20 石棚山稜分岐 - 10:37 檜洞丸  - 11:10 熊笹ノ峰 11:30 -13:10 犬越路避難小屋 13:20 -14:10 用木沢出合 - 14:30 VC

マップ

Download file: 20190223hinokiboramaru.gpx

GPSデータ