これってもしかして睡眠時無呼吸症候群?

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(Sleep apnea syndrome= SAS)とは

 10秒以上の呼吸停止を無呼吸とし睡眠時(7時間)に30回以上または1時間に5回以上無呼吸状態になる場合睡眠時無呼吸とし、これにより心臓発作、脳梗塞、糖尿病、心不全、不整脈、肥満、交通事故などのリスクが増加し、重症のSASを放っておくと10年以内に40%の人が心疾患や脳梗塞で死亡するというデータが発表されている。

 発症については男女で差はなくすべての年齢で起こり得るが、もっとも一般的なのは55-60歳である。(←まさに私はどまんなか

まさか、それってもしかしてSAS?

私は普段寝つきはよいし寝覚めもよくて痩せている

 私は日頃寝つきがよく布団に入るとあっという間に眠りに入ることができ、若いころから比較的低血圧だったので、健康診断の問診で医師から「朝起きられますか?」と聞かれることもあったが、目覚まし時計をかけなくても起きようと思った時刻には目が覚めるほど目覚めがよいほうで、今もそれは変わらない。 

なんだか眠いことが多くなったが、、、

 2~3年前に職場が引っ越し、毎朝通勤時にバスの中で20分ほどうたた寝することがなくなり、昼食時の環境も変わり食後30分の居眠りをすることもできなくなった。

 朝4時に起きて1時間ほどランニングをする習慣があるが、職場が変わってから昼間眠くなることが多くなるので、ほぼ毎日走っていたのを1日おきにしたり大事な仕事がある日は走るのを止めたりすることも多くなった。また、たまに仕事で車を運転することがあると特に午後夕日に向かって走ってまぶしくて目を細めていると眠くなりそうな感じがすることもある。それもこれも職場が引っ越して睡眠時間が減ったからだと思っていた。 

 睡眠時無呼吸症候群(SAS)という言葉は知っていたが、それは2重3重あごの起きているときにも息苦しそうな呼吸をするでっぷりとした巨漢がかかる病気で、自分には無関係だと思っていたので気にもしていなかった。

 なので、以前家内から「夜酷いいびきをかいているかと思うと急に息が止まって、ずいぶん長く止まったままのことがある、いびきがあまりうるさかったり息が長く止まったりしているときに体を揺するとまた元に戻る」と言われてもさして気に留めずにいた。

 そんなある日、SASの話題を取り上げているテレビを見ながら家内が「脳に酸素が回らなくなったら困るよ」とポツリと言うのを聞いてドキッとした。この頃眠気がするというよりも頭の片隅に眠気が棲みついているような、目の奥に眠気の塊があるような感覚がしてきたからだ。

クリニックの戸を叩いた

病院探し

 家内の言葉が気になりネットで調べ情報がいろいろ入ってくると、一刻も早く診察を受けSASであれば治療を受け眠気の塊から解放されたいと思うようになって職場から近い医療機関を探し、ネットの評判のあまり悪くないところ(ネットでは誰かしら悪口を言うので、悪い評判が皆無のところを探していたらキリがないと思う)を選んで予約の電話を入れると当日夜に空きがあったので早速受診した。

 受付の電話応対がとても感じよかったのでひと安心してクリニックに行き診察を受けると、愛想がよいわけではないが、充分に説明をしながらこちらの話もよく聞いてくれる担当医師に現状につきいろいろ話した結果、まずは自宅用の簡易検査機でSASに該当するか調べることになり看護師さんから検査機の取り扱い方法を説明されて持ち帰った。

簡易検査

 簡易検査機の本体は腕に付けて使用するだけに軽く小さく、幅25㎝高さ18㎝厚さ15㎝位のケースに入っていて、私の通勤バッグにどうにか入れることのできる大きさだ。

簡易検査機ケース

簡易検査機ケース

 寝る前に利き手でない左腕に検査機本体を装着し、本体から延びるコードの先にある電極を肋骨と首の境目あたりに接着させた上からテープで留め、もう一方のコードの先にある大きなキャップ上の測定端子を人差し指に被せ朝起きるまでつけておき寝ている間の状態を記録するようになっている。人差し指にかぶせるキャップの中が赤く光っているので、血管を透過する光で脈などを測っているのかも知れない。

簡易検査機装着状態

簡易検査機を左手に巻き指にセンサーをつける

 いろいろなものを身体に取り付けて眠ることができるだろうかという危惧は全くあたらず、22時前に床に入るや否やぐっすり眠りに落ちたようで、間違い電話がかかってきて目を開けたら1時近くになっていた。寝なおす際に人差し指がちょっと窮屈なのが気になったが、すぐに寝付いたようでその後は6時の起床時刻まで目を覚ますことはなかった。

 簡易検査機は計測した翌日にクリニックへ持ち込むことになっているので、翌日の夕方検査結果を元に診察を受けた。

検査方法によって異なる判断基準

簡易検査機の検査結果

 名前を呼ばれて診察室に入りディスプレイに表示されている検査結果について説明を受けると、私は昨夜の睡眠中に平均で1時間に34.9回無呼吸になっていたそうで、決して寝足りないとは思わなかった昨夜にそれほど頻繁に息が止まっていたと知り驚いた。1時間に5回以上の無呼吸という定義からは立派な(?)SASということになる。

 ちなみに無呼吸低呼吸指数(AHI)による1時間あたりの無呼吸・低呼吸回数による重症度合いの分類は 正常:0~4回 軽症:5~14 中等度:15~29回 重症:30回以上 だそうで私の34.9回というのはまぎれなく重症にあたる。

重症のSASでも保険適用にならないって?

 ここで担当医が「ちょっと微妙な結果です」と前置きして話し始めたことを聞いて耳を疑った。昨夜の1時間あたり平均34.9回という無呼吸の数値は前述の基準では重症に相当するが、簡易検査機を使用した検査の場合保険治療対象になる数値は50回以上この数値では保険治療の対象にならず自由診療になってしまうというのだ。(私の場合保険適用だと3割負担になるので保険が適用されないと3割負担金額÷3×10の10割負担になるかというとそうではなく、元々の治療費を治療する側が自由に決められる自由診療になると莫大な金額になるかも知れない)

 そして、今回行った簡易検査機による測定ではなく一泊入院して医療機関で測定した場合は1時間あたり20回の無呼吸で保険治療が認められるという。

 簡易検査機での検査費用が初診料も入れて約3,000円で入院検査となると私の場合その10倍近くかかるとなると正直な話ちょっと考えてしまった。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)はどうしたら完治するの?

 で、SASの治療法と完治に至る期間について医師に尋ねると私の場合考えられる治療法はマウスピースを使い睡眠中の呼気の通りをよくする方法と睡眠時に特殊なマスク状の器具を取り付けて強制的に無呼吸状態を防ぐCPAPと呼ばれる方法のいずれかだが、マウスピースは製品の質にバラツキが大きすぎるのでお勧めできないとのこと。その他に肥満が原因でSASになっている人には減量であるとか、扁桃肥大が原因であれば外科的な措置も考えられるがいずれも私の場合は該当しない。

 完治については、私の場合肥満や扁桃肥大などではなく、舌の筋肉が衰えて呼気を妨げていて、その原因が加齢によるものなので完治することはなく対症療法を行うしかないとのこと。

 ただし、治らないからと言って重度のSASを放置しておくと10年以内に40%の人が心疾患や脳梗塞で死亡するという冒頭に記したようなデータもあり、死に至るのが40%でも発症するのはそれ以上だろうと説明した後で、「さすがにいろいろ調べられているようで40%という数値に驚かれませんね。」と言われたが、単に数字に弱いのでピンとこなかっただけで、後になってからずいぶんショッキングな数字だと思った。

そして入院検査を受けることにした

 入院検査を受けてももちろん自由診療よりずっと経済的だし、まして重度(らしい)SASをこのまま放置しておけないし第一頭の中に抱えている眠気から解放されるものであれば一刻も早く解放されたいので入院検査を受けることにした。

 入院検査を受けるあたって医師から、簡易検査を行うときには普段の生活通りの環境でどうなるか確かめるためにいつも通り晩酌をして缶ビールを4本ほど飲んで寝たが、飲酒の影響は検査結果に良い方には働くことがないので34.9回というのは飲酒の悪影響を受けたものかも知れない。入院検査となると病院の管理下で飲酒は認められないと思うので、せっかく高い費用をかけて検査を受けても20回という保険治療基準に至らないかも知れないと言われたが、そうなったら酒を飲まなければ無呼吸にならないということが判るので酒を止めればいいよね、ということで意見が一致した。

 診察を終え、検査を受ける提携している病院の入院予約を取るとのことで相当先の検査になることを覚悟していたが、幸いにもキャンセルがあり来週の前半に予約を入れることができた。

さて、どんな検査でどんな結果が出るものやら興味深い。

 

 

 

 

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