ゴローのS-8を履くための事前準備
ゴローS-8を履くためには事前準備が必要
忘れてはいけない事前の準備
事前準備の目的
表皮が磨き上げられたピカピカのS-8を山でよく見かける。中でも年季が入って黒光りしているS-8を見ると履いている人の道具に対する愛着を感じることも多い。
だが、この靴は元々表面はバックスキンで色は薄茶色というかベージュに近い水を吸い込みそうなザラザラした革だ。 このまま履いて外を歩くと表面から水分を吸い込み革の中で繁殖したバクテリアが革の栄養を吸収して中から蝕んでいくらしい、、、そうならないように、この靴を履く前には下準備が必要だ。
下準備に必要なのが靴と一緒にゴローで買ってきた防水ワックス、これを塗り込んで革に防水性を持たせて初めて山に履いて行ける。
下準備をする
手順は次の通り。
1)防水ワックスを革に染み込ませるように擦り込む。

2)1度防水ワックスを塗った後、塗りムラを無くすように再度塗る。
3)2度塗りが終わったら、一晩ほど乾燥させてからブラッシングして艶出しをする。
靴を買って会計待ちをしている間に雑誌の切り抜きを見せられながら説明をうけ、手入れ法の簡単なプリントももらったがゴローがyou-tubeに投稿した「事前手入れ法」と「使用後の手入れ法」の動画が一番わかり易いので是非見てくださいと店で言われたので、家でスマホを見ながらワックスを塗って翌日仕事から戻ってからブラッシングをした。

動画の中の人のようには上手くいかなくてだいぶムラになってしまったが、多少ムラになってもそのうちきれいになるそうなので、気にしないことにした。

ブラッシング後のS-8は買ってきた時とは別物のような風合いになった。
製品同様質実剛健なゴローの印象
ゴローでは靴と一緒に防水ワックスと手入れ用の栄養油を購入し、ついでにブラシも買おうとしたが、ブラッシング用のブラシは家に亀の子たわしがあればそれで十分だと言われたので買わなかった。
「S-8は基本的に中敷きをしないで履けるように作られているので極厚のソックスを履いてそのまま履いていただくのが理想ですが、中敷きを使用したくなったらすでにお持っているものを使ってみてください」と言われたり、余計なものを売りつけようとするところが全く感じられないゴローの姿勢にはとても好感を感じた。
一晩かけ、まるでダッチオーブンのシーズニングのような登山靴を使用する前の事前準備を終えた。これからじっくり履き慣らしてピカピカのブラックポッドに仕上げられたらいいなと思った。