睡眠時無呼吸症候群(SAS)治療に保険が適用になった!

睡眠時無呼吸症候群(SAS)治療が保険適用になった

SASの治療法について

  • 扁桃肥大が原因の場合・・・外科的治療
  • 太り過ぎが原因の場合・・・ダイエット
  • 加齢が原因の場合  ・・・対症療法(完治しないので生涯続く・・・らしい)

SASの入院検査を受けた結果

クリニックで受けた簡易検査では保険適用にならず入院検査

SASの疑いがあるのじゃないかと思い職場近くのクリニックの戸を叩き、一晩簡易検査機を借りて自宅で睡眠中に検査をしたところ1時間あたり平均34.9回の無呼吸状態があり、私が立派な(!)睡眠時無呼吸症候群患者だとは判ったが、簡易検査では1時間あたり40回以上無呼吸にならないと健康保険が適用にならず自由診療になってしまうという。

ところが、入院検査を受ければ1時間あたり20回以上の無呼吸で保険治療が認められているというので、クリニックで紹介された病院に行き入院検査を受けた

1時間あたり5回以上の無呼吸状態発生でSASと認められるという定義があり、その重症度合は無呼吸・低呼吸の回数が1時間あたり5~14回で軽症15~29回で中等度30回以上で重症となっているにもかかわらず簡易検査では40回以上にならないと保険治療が受けられないというのはどういうことなのだろう?それほど簡易検査の信頼度が低いのであればハナから入院検査のみで判定したらどうなのだろう、その場合は入院検査ができないクリニックにとっては検査費用が入らないばかりか患者も来なくなるからその辺を慮っているのだろうか、、、どこかの誰かが。

いずれにしても初診料込3,000円ちょっとの簡易検査で40回以上の無呼吸が認められなかった私は、その10倍の費用を再び払って入院検査を受け、翌週クリニックにその結果を聞きに行った。

めでたくSASの保険治療が認められ、、、

クリニックの診察室に入ると医師の机の上には【ポリソムノグラフィー検査結果】という表題のカラーでプリントされた書類が置いてあり、それに沿って検査結果の説明を受けた。

検査結果には【あなたの睡眠について】【あなたの睡眠について】【血液中の酸素の変化】【あなたのいびきについて】【あなたの無呼吸について】という4項目があり、私の場合通常睡眠時間の2~5%にとどまっているべきウトウト睡眠状態が14%以上を占め、1時間に10回ほど覚醒していること。90%以上あるべき睡眠中の血中酸素に75%までの落ち込みが認められること。断続的なイビキが特に寝覚め前の1時間に集中して認められること。が示されていた。

そして、そこには1時間あたり無呼吸22.4回、低呼吸11.9回、合計1時間あたり34.3回の無呼吸・低呼吸回数(AHI)が記録されていた。

数値が高めに出かねない(と厚労省が考えている)簡易検査を受けるときにはいつも通り晩酌をしていたので、酒を控えた入院検査ではひょっとして20回を下回り、治療を受けずに済むかとわずかな期待をしていたが簡易検査とほとんど変わらない数値が出て、これで正真正銘SAS患者となり保険治療を受けることになった。

治療方法を選択

私の場合SASの原因は加齢によって舌を支える筋肉の筋力が弱まったことによるらしいので、冒頭に挙げたうちの対症療法を採るしかなく、具体的には睡眠時にマウスピースを装着して気道を確保する方法か、空気ポンプが付いたマスクを装着して半強制的に空気を送り込む方法のいずれかだそうだが、担当医が言うにはマウスピースはどちらかというと軽中度の症状向きなのに加え製品に当たりハズレが多くお勧めできないそうで、鼻から強制的に空気を送り込むCPAP(シーパップ)を勧められた。

このクリニックではフィリップと帝人のCPAPを扱っているのでどちらか好きな方を選んでくださいと言われたが、どちらが良いかなんてもちろん判るわけがないのでちょっと考え込んだが帝人という社名からは繊維を思いつきフィリップからは電気シェーバーを連想し、なんとなく機械っぽいのでフィリップを選んで、日を改めてクリニックでフィリップの担当者と面談しながらCPAPのフィッティングをすることになった。

診察を終えて帰る間際担当医から、寝るときに機械をつけるのに抵抗を感じる人が多く2~3ヶ月で使用しなくなる人がいるけれど、放置しておくと10年以内に40%が突然死に至るSASのリスクを回避するためには継続治療が大切だと説かれた。

継続できるかどうかはやってみないとわからないけれど、頭の片隅に居座る眠気を払うことができるなら一刻も早く治療を受けたいと思いながらクリニックを後にした。