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塔ノ岳から西尾根を下り雨山峠経由寄(15㎏縛りで体力確認)

2020年5月30日 日程:日帰り 人数:3人 形態:周回 交通手段:電車・バス  

5ヶ月ぶりの塔ノ岳で自粛明けの体力確認登山!

4月7日に新型コロナウィルス感染防止の非常事態宣言が出てSTAY HOMEと言われ、3月21日を最後に山に登っていない。

山に行けないと山に登りたいという思いが募るだけでなく、山に登るのが山登りの最良のトレーニングと言われるだけに自粛しSTAY HOMEしている間に体力が低下してしまうのが不安で、普段より一層朝ランに力を入れた。

待ちに待った自粛解除後初めての週末、クライミング仲間から誘われ、体力確認に塔ノ岳に登ることにした。

クライミングのアプローチは思いのほか体力勝負、滝谷ドーム登攀の場合ロープやガチャ類に水と食糧で15㎏くらいの荷物を背負って1日目は上高地から北穂高岳まで9時間歩きとおし、最後の3時間は北穂南稜の急登をひたすら登らなければならない。

夏の本チャンシーズンを控え、今年初めてクライミングの本チャンに臨むメンバーとトレーニングに行くというので、それに加えてもらい荷物の重さを15㎏以上にして3人で塔ノ岳に登ることにした。

渋沢駅から大倉

渋沢駅着7:14の電車で集合。

横浜駅から乗った相鉄線には思ったほど登山者の姿は見えず、海老名で乗り換えた小田急線では登山者らしい人が車両のあちこちにいたものの乗客が全体的に少なく、空席があちこちにあった。

ぎゅうぎゅう詰めの満員状態を予想していた渋沢から大倉へ向かうバスも、私が着いた時にはバスが到着してバス停で待っていた人が乗り込んだ後だったが、まだ空席があるほどで少し以外だった。

終点の大倉でバスを降り、ストレッチをしたりトイレに行ったり登山の支度を済ませて出発。

警察官と丹沢パークレンジャーの皆さんが登山に向かう人々に安全を呼び掛けているレストハウスの前を通り、登山届ポストに計画書を提出して塔ノ岳に向かう。

晴天の下大倉から塔ノ岳に向かう

晴天の下大倉から塔ノ岳に向かう

大倉尾根

今日の目的は15㎏縛りのトレーニング、後ろに足音が聞こえると先に行ってもらいのんびり散策している人には道を開けてもらって一定ペースでじわじわ登って行く。

バスや電車の中では思っていたより人が少なく感じたが、登山道に入って歩き始めると前にも後ろにもストレスを感じない丁度良い人の入り具合のように感じた。

歩き始めて40分、雑地場で一休みして風が心地よい平坦な尾根を見晴茶屋の前まで来ると眼下に広がる秦野市街が見渡せるが、その向こうの相模湾は霞んでいた。

見晴茶屋を通り過ぎると、いよいよ大倉尾根の上に乗り塔ノ岳に向かう登りの始まり。

そういえば、私が学生時代によくこの尾根を指し愛着を込めて言っていたバカ尾根という言葉は最近はあまり使われていないのだろうか?

見晴茶屋から一本松に至る広い尾根の所々で道端に座って休んでいる人の姿がある。

いつもよりこの辺で休んでいる人が目に付くのは、久しぶりの登山に来て急登が始まったこの辺で疲れてしまった人が多いからなのだろうか?

駒止茶屋、堀山の家で小休止をとりながら登り、天神尾根分岐手前の階段辺りまで来ればもうあと2息。

天神平で休憩をとった勢いで岩場から階段を経て花立山荘まで一気に登るが、陰っていた日がここで雲間から出てきたので「氷」の文字が見えた時にはホッとした。

山荘前のベンチで水を飲んで一息入れるが、あいにく富士山は雲の向こうに隠れてしまい裾野の低いところと愛鷹山が霞越しにうっすらと見えるだけだった。

花立山から先はく通る快適な稜線歩きの風情になり、痩せ尾根から鍋割山稜を望むとこれまでもところどころに見えていた東国ミツバツツジが見事に花を咲かせていた。

鍋割山稜とトウゴクミツバツツジ

塔ノ岳の山頂に着くと、休憩する場所を探すのが大変な普段の週末ほどの混み具合ではなかったが山名標前で写真を撮る順番を待っていたり、別々のグループの人たちが互いにシャッターを押しあったりする光景が見られた。

昼食休憩をとっている間にも大倉尾根や表尾根から続々と人が登って来て、いつのまにか山頂の人はずいぶん多くなっていた。

そんな山頂を後にして帰りは大倉に戻らず、塔ノ岳西尾根を下りユーシンに下ることにする。

以前秋に西尾根を下り錦秋の風情を満喫し、その話を人にしたところ新緑の西尾根も素晴らしいという話を聞いていつかその時期に行ってみたいと思っていた。

そして、昨秋の台風で玄倉林道が通行止めになりユーシンロッジへは玄倉から行けなくなってしまっているので、雨山峠から雨山橋へのルートを確認しておきたいと思っていたからだ。

塔ノ岳西尾根~尊仏ノ土平

ユーシンへ方面に下る階段にある掲示によると、私が知っている通り玄倉林道は人も車も現在通行止めになっていて、雨山峠から寄までの間が一部通行制限されていると書かれていて、文書の内容は昨年秋時点。

雨山峠から寄ヘは昨年の大みそかに歩き、通行できることが確認済みだ。

相変わらず土砂が流れて階段がボロボロになっている西尾根への下り口を慎重に降りて行くと、やがて「水場」という文字が打刻された25㎝角くらいのブリキ箱のふたみたいなものが道端に置かれていて、100m、50mと徐々に距離が狭まった先にベンチと石碑が置かれ不動の水場があったが、今日はいつになく水量が少なくホースの先からチョロチョロと水が流れていた。

水場を過ぎて更に下ると、足元が安定しちょっと広い尾根の真ん中を歩くようになる。

周囲の広葉樹の林相がとても美しく、ところどころ左右に開ける緑のくぼ地はとても魅力的で許されるならこの辺りで緑に囲まれて野営してみたいものだ。

多くの人が集まる塔ノ岳の山頂からほんの少し離れただけで鳥の鳴き声と自分たちの足音、そして木々を渡る風の音しか聞こえない緑の楽園がある。

ブナの木に触れたり耳を当てたりしながら西尾根を下りはるか下の方から沢音が聞こえ始めた頃、進行く手の木に腰掛けている人影があった。

前を通り掛けに挨拶がてら声をかけると、その女性は雨山峠を越えて来たとのことで私たちと逆のルートを辿る予定とのことだ。

大倉尾根のようなひと気がないとは言えれっきとした登山道なので、ところどころに神奈川県が設置した道標があるが遊歩道というよりは踏み跡を外さないように歩くことが多い。

この西尾根も途中で尾根の中心から左に逸れて九十九折を下るのだが以前まっすぐ行き過ぎてしまったことがあったのを思い出したのは、尾根の中心から外れて九十九折を下り始めてからだった。

こんな顕著なルートをなぜその時見失ってしまったのか、考えてもわからない。

尾根から降り立った河原は尊仏ノ土平、この鍋割沢の河原を上流側に進め小丸北尾根から鍋割山稜へと続くが今日は河原を横断してユーシンに向かう。

広い河原の横断の目安に塔ノ岳西尾根側には「塔ノ岳」と書かれた看板、ユーシン側には神奈川県の設置した道標があるがお互い相当遠いのので知らなくても気づくというものではないかもしれない。

ここから対岸の道標に気づくのは至難の業?

尊仏ノ土平~寄水源林

尊仏ノ土平を渡り林道に入る。

林道とは言っても、すでに廃林道になって久しく草は生い茂り道の真ん中に崩れた土砂が堆積してブルドーザーでも通行が難しいほど荒れているが、ところどころにカーブミラーが残っていて一部にはまだ鏡もついていたりする。

オガラ沢出合でここから鍋割山北尾根に登るルートがあることを同行者に説明しているとユーシン方面から単独の男性がやって来て私たちが来た方へ歩いて行った、西尾根に入ってから2人目のすれ違い、物好きは結構いるものだ。

やがて現れた素掘りトンネルの手前から熊木ダムをのぞき込むと水門が上がっていて、水は溜まっていない。

神奈川県のホームページによると、林道が通れなくなりメンテナンスもできず今は稼働を停止しているようだ。

素掘りのトンネルの内側を触ると、指で少し触っただけでボロボロと崩れ、玄倉林道に面した岩肌の脆さが容易に想像できる。

熊木ダムの先の林道はこれまで以上に激しく荒れ、道路の真ん中が水で流されたうえ横断する沢が根こそぎ道路を削ってしまっている、

青崩隧道付近の法面崩落の復旧工事が完了してここまで重機が入って来れない限り、熊木ダムへの車両通行ができないということが良く判った。

道路の真ん中が流され溝になっている

沢が完全に道路を削り取っている

雨山橋まで来ると、林道の真ん中に令和4年3月まで歩行者も含めこの先通子止めと書かれた看板があり、予定通りここから雨山峠に向かう。

雨山橋と雨山峠の間は、登山道に沿った雨山沢のナメを見ながら歩くのが楽しみで時々川床に降りてナメを写真に撮っている人もいるくらいだったが、残念ながら昨秋の台風の被害なのかその多くが土砂で埋もれていた。

土砂で埋め尽くされている雨山沢

雨山峠までの径路はところどころ寸断されていたが、そのいずれにも巻き道があり短観パイプで足場を組んだはしごが設置されていたりして、気をつけて通過すればさほど困難なく歩けるように整備されているのがありがたく、この辺りでユーシンロッジ近くの釣り人に加え西尾根に入ってから4人目のすれ違いをしたが、会った時刻と場所からしてこの2人はユーシンロッジあたりで宿泊するのだろうか?

寄水源林~寄バス停

雨山峠までくれば後はほぼ下りのみ。

昨年末、大晦日に来たばかりなので径路の状態もほぼ思っていた通りだし、あの時と違い日没を気にすることもなく淡々と下り寄水源林の林道に降り立った。

ところが、水源林管理事務所まで来て問題勃発!

事務所前に掲示されているバスの時刻表を見ると、土曜日は最終バスが18:45で想像していたよりずいぶん早い。

現在時刻は18:15で山地図でコースタイムを確認すると40分、、、どう考えてもこのペースでは間に合わない!

ということで、寄大橋から寄バス停が下り坂なのを良いことに重力の力を借りて走る走る、、、時々歩いてまた小走り。

コースタイム40分を約20分で走り切り、終バスに間に合ってメデタシ。

土壇場で普段の朝ランの成果が役に立って良かった。

 

 

コース情報

大倉7:40~10:41花立山荘~11:35塔ノ岳12:05~14:50ユーシンロッジ~15:04雨山橋15:1516:10雨山峠~17:50水源の森林道~18:35寄バス停

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