三ツ峠クライミング

4月21日22日 1泊2日 9名
交通手段:自家用車 アプローチ:三ツ峠山登山口駐車場

山の会の三ツ峠クライミングトレーニングに参加してきた。毎年5月に行われていた三ツ峠でのトレーニング山行が、私が初めて参加した昨年から4月に行われることになったが、前回は異例の寒波の中人気ルートの渋滞に巻き込まれて初日は1本しか登れず、翌日は積雪のため中止となってしまった。今回の日程中は昨年とは対象的に好天となり4月とは思えない陽気に恵まれた中での快適なトレーニングとなった。

1日目

駐車場から三ツ峠山頂上近くのテン場までは約1時間。クライミング装備とテン泊装備で結構な重量の荷揚げになる。小屋までジープが通う道なので前回のつづら岩のような急登ではないのだが早る心が歩みを進め汗だくになる。ベンチのある休憩場所を過ぎ左手に南アルプスが見え爽やかな風が吹き抜けて来るとやがてテン場に到着した。

テン場で設営を終えると早速装備を整えて大きくすそ野を拡げた富士山を目の前に見ながら屏風岩へ向かう。絶好の行楽日和で登山口駐車場に溢れかえるほど停まっていた車の台数からかなりの混雑を覚悟していたが、岩場についてみると驚くほど空いていてうれしい誤算だった。私達この2日間組む3人パーティーはまず地蔵左ルートから天狗の踊場まで登りそこからトップロープをセットして大根おろしを登った。大根おろしは見た目に結構立っていてとても登れそうには見えなかったが、いざ取りついてみるとそこそこホールドがあってノーテンで登ることができた。大根おろしでひと遊びしてから懸垂で降り、次は亀ルートに取りついたが私が3P目をリードして8寸バンド手前のトラバースを終えようとしたところで時間切れとなり、2P終了の支点まで戻り懸垂で降りた。岩場からの階段を登り終え、四季楽園の自販機で買ったビールのロング缶はキンキンに冷えていてまさに楽園の味だった!

心地よい風に吹かれ雄大な富士山を眺めながら四季楽園のテーブルを囲んでみんなで摂る夕食は最高の贅沢だと思った。

夕食を終えテン場に戻ってからも気温が高く過ごし易かったので、左党は酒やつまみを手に影絵のように夜空に浮かぶ富士山や南アルプスの山並みを眺めたり星を見上げながらテントの外でしばらく過ごした後就寝した。

2日目

テントの中が明るくなり目を覚ますと今日も暖かい。

まずは、一般ルート左を登り次いで一般ルート右を登ったが左のⅣ+に対して右のⅢ+は難易度が顕著に違うと実感した。今回登ったルートはほとんどⅣ+からⅤ+だったので、やはりⅢ+だと随分安心して登れる。3本目の草溝ルートを登るころにはだいぶ岩も暖かくなり、手に汗をかくくらい気温が高くなってきて日に当たる腕がピリピリするほどだ。ここの2P目のクラックが今回のトレーニングで私が一番手こずった所だ。去年秋の小川山セレクション3P目同様広めのクラックが苦手なのか、、、

草溝ルートを終えて降りてくると中央カンテが空いていたのでさっそく取りつこうとロープを捌いていると隣の岳ルートで準備しているパーティーがいる。私達も後で岳に行くつもりだったのでメンバーの1人が岳に行かれるんですか?と声をかけると中央カンテですとの答え、、、マズイッ昨年ここで先行パーティーがトラブって延々と待たされた記憶が頭を過ぎる、先に行かねば!リードが登り始め支点を作っているのを待っていると2人同時に行くよ!ここはスピード勝負だよ!とパートナーから檄が飛んできたので、彼女が登り出すと私も後を追うように登り出した。2P目の登り始めで2人目が登り始めるのを見送っている私の耳に1P遅れで登って来たお隣のパーティーのルーファイに戸惑っている風の会話が耳に入ってきて、結論は私たちの動きを見ながら行こうということになったらしい。やった、これで慌てずに登れる。

八寸バンド

中央カンテを登っているうちに、岳ルートに行くのはやめて昼食後は昨日途中で引き返した亀ルートに行くことにした。湯河原幕岩の桃源郷にありそうなルート名の亀ルートだが2P目の濡れた岩からフレークをよじ登るあたりや高度感満点の八寸バンドなどがあるⅣ+で私にとっては侮りがたい難易度だ。昨日途中で戻った3P目を私が再びリードした先の八寸バンドは歩き出してすぐにいい感じのポケットがあるが、ポケットに右手指を入れたままではどうしても次の支点に届かずほんの少しの距離ながらほとんど足だけを頼りに進むスリルが堪らない。実際に歩き始めるとバランスを取る程度にはそこそこホールドがあるので自分で行くよりも人のを見ている方がハラハラする。八寸バンドを無事に通過し終了点の懸垂支点を過ぎ、浮石を落とさないように慎重に進んで痛いバラの間を抜け、最後のPを残置スリング頼りに腕力で抜け大きな松の木が生えている所に出ると、そこからアプローチシューズに履き替えて歩けば山頂まであとすぐだが、遠くに見えるテン場ですでに先に上がったメンバーがテントを撤収しているのが見える。大先輩たちに片づけさせて山頂見物をするわけにはいかないので、未だ登頂していない三ツ峠山頂は諦めてテン場に駆け戻った。

昨年の三ツ峠自主トレは初日中央カンテで大渋滞に巻き込まれ1本しか登れず、翌朝起きると雪が積もっていて撤退したが、今年は天候に恵まれたうえ予想外に空いていて8本以上登ることができ大満足の2日間だった。

〈今回のルート〉

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