30年振りの山登りで鍋割山

2011年11月3日 日帰り 単独
形態:周回 交通手段:電車・バス
アプローチ:神奈中バス(渋沢駅ー大倉)

ふとしたきっかけで学生時代以来30年振りに山登りをしたくなり、鍋割山に登って来ました。

渋沢駅から発車間際のぎゅうぎゅう詰めバスに乗って着いた大倉は、記憶にあった未舗装のバスロータリーからきれいな自然公園入り口に様変わりしていましたが、記憶をたどって西山林道から二俣めがけて歩き出すと前後には同じバスから降り立った人達が歩いていたので、途中行く手を阻むかのように張られていた鹿よけ(?)のネットも躊躇なくくぐって進むことができました。

もう取り壊されてしまった登山訓練所

 

今回は山登り再開のために買ったトレッキングシューズの慣らしのつもりで、天候次第・体力次第では林道歩きだけで引き返すことも想定した控えめな計画でしたが、歩き出してみると道具の進化なのか昔は辛かった林道歩きが嘘のように楽な靴の履き心地を楽しみながら何組かのグループを追い越してサクサク進み、昔懐かしい登山訓練所の跡を通り過ぎミズヒノ沢まで快適にやって来ましたが、この時は後に待ち構えていた艱難辛苦を予想だにしていませんでした。

林道の終点から後沢乗越ノ沢を登り始めると今まで長~い範囲に散らばっていた同じバスを降りた人達の列が縮まって渋滞状態にり、ボトルネック状態を作っている人が後を気遣って「お先にどうぞ」と言ってくれるので調子に乗って何回か先行させてもらっているうちに、あれれと思う間もなく急に足がだるくなって上がらなくなってきましたが、3~4歳くらいの小さなお子さんを連れた親子三代のグループの後になったのでペースダウンして何とか後沢乗越まで辿り着きました。

後沢乗越からの尾根歩きは紅葉が美しく、左手に時々見える富士山や右手はるか下に見える街、足元に咲いている花など見えるもの何もかもが綺麗で、ここに来て本当に良かったと思えるものばかりでしたが、急な登りの波状攻撃で辛さもひとしお。ちょっと歩いては立ち止まり、写真を撮る風を装っては休憩し、少しでも段差が少ない足場を探りながら登る身には、途中途中に現れる大きな段差の階段を作った人が恨めしくさえ思えて来ましたが、それに引き換え若い女性や自分よりずっと年配の方々の元気なこと、「ここはキツイね~」とか言いながらずんずん先に進んで行かれます。

いくつかの急登と偽の頂上に騙され、「もういい加減にしてくれ」と心のなかで叫ぶこと3回やっと辿り着いた鍋割山、富士山をバックに土鍋を持って小屋の周りを歩いている人達を見た時に(「これがかの有名な鍋焼きうどんなのか」と)鍋割山の頂上に着いたことを実感しました。

さて、頂上に着いてレジャーシートを広げ座ったものの、あまりの疲れのせいで食欲が出ずやっとのことでおにぎりを2つ食べたものの、鍋焼きうどんどころか登頂のあかつきには飲もうと決めていたビールにも手が出ない状態で座り込んでいましたが、さらに出発しようと休憩中脱いでいた靴を履いた途端両足のふくらはぎと太ももが同時につり、しばらくレジャーシートの上で固まってしまいました。そんなこんなで、当初は順調に行けば昔の定番ルートで鍋割から塔に行って大倉尾根から下山しようと思っていましたが、落ちた体力と体調を考えると金冷シまでも心もとないので、今回は小丸から下山することにしました。

山頂から小丸に向かう途中「ずっとこんな道だったらいいのに」と思うようななだらかな道や、「あっちから登ってくるのは嫌だな」と思うような下り坂がいくつかありましたが、急坂を登ってきた3人連れの年配の男性が大きな声で話しているのが聞こえました。男性A「こんな思いしても、下に降りると辛かったのを忘れてまた登りたくなっちゃうんだよなぁ」男性B「ふぅ~・・・」男性C「俺、もう忘れちゃったよ」、、、学生時代に山仲間と何度となくした会話を思い出しました。

小丸からの下りは、枯れた感じの草の雰囲気がいい二俣分岐から開始ですが、感じがいいのは下り口だけで、すぐにくたびれた膝に厳しい急斜面をつづら折りに下って行き、途中には思わず手すりに掴まってしまいたくなる木も生えていて、あまり皆が掴まるせいかピカピカの黒光りになっていました。ひとしきり急斜面を下り、川の音が聞こえてからがまた長く感じられ、下りなのに何度も休み休み進み、それでもなんとか暗くなる前には西山林道を抜けて大倉に着くことが出来ました。

学生時代の丹沢登山はボッカ訓練と称して20Kg以上は優にあるキスリングを背負わされましたが、今回の荷物は多分5kg、ただし当時より体重が+15kgに加え体力落ち補正をするとやっぱり当時換算で20kg程度背負ってることになるんでしょうか?

今回の山行では体力の衰えを嫌というほと感じましたが、渋沢駅に着いた頃には次にはどこに登ろうかと考え始めていました。

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